住まい手さんの声

オンリーワンの風が吹く家。
『マイホーム』や『家づくり』 そんな言葉たちがフワフワと宙に浮いた状態で自分にはまだまだ先の話と思っていた矢先、増税にドンッと背中を押され予期せぬタイミングで踏み出したのが一里塚コートハウスへの第一歩でした。   竹内氏とは高校時代の同級生というご縁があり、いつかマイホームを建てる時は竹内氏にお願いしようと秘めた想いがあったので、まずは専門家に色々と質問してみようという程度の軽い気持ちで相談に乗ってもらった所から始まりました。   正直に申しますと、まだこの時点では、もし竹内氏のセンスや方向性が私達夫婦のイメージする我が家と遠くかけ離れていたのなら一生に一度の大きな買い物ですから、高校時代からの友人とはいえ相談だけで契約にまでは至らなかったかもしれません。   しかし、竹内氏の手掛けた住宅、デザイナーとしての作品を拝見して竹内氏ならイメージ以上の我が家を作ってくれると確信し、正式に設計を依頼しました。   実際に20代で独立という高いハードルを己に課し、周りに認められた上でそのハードルを見事に飛び越えただけあって、家づくりに関して全くの無知な私にも分かりやすく丁寧に説明していただき少しずつゆっくりと、一里塚コートハウスが作られていきました。   ド素人の漠然とこうしたいというイメージにもそこはこういったデメリットがあるからこんな感じにした方が良いのでは?と、納得できるように提案をしていただいたので打ち合わせの度に色々な事を学びながら進んでいきました。   その中でも印象的だった竹内氏の言葉があります。内装や外装にどんな素材を使うか打ち合わせている時に 「長く生活をしていれば、必ず壁や床に傷はつくもので、それが木目調の人工的な素材だとただのキズとして残るだけだが、本物の木なら味となりヴィンテージにもなる。」   ハッとさせられました。確かに外装に木を使えば塗料の色落ちによるメンテ等の手間も増えますが、自然素材の持つ温もりは絶対欲しかった要素だったので、結果我が家は外壁のポイント、床、天井、家の中も一部の壁は木を使う事になりました。   また建築家と大工さんは犬猿の仲というイメージを勝手に持っていたので少し心配もしていたのですが、竹内氏は大工さんの信頼も非常に厚く、時に現場で図面を書き直したりしながらこちらの無理難題に大工さんも快く応えてくれました。   相談を持ち掛けてから約一年。一里塚コートハウスが無事に完成、引き渡しの日がきました。 勿論職人さんの仕事道具も一切無く、すっかり綺麗になったリビングに立つと、この日をずっと待ち望んでいた筈なのに色んな思い出が沢山できた夏休みの終わりを感じる少年の様な懐かしく寂しい気持ちがこみ上げてきました。   コストダウンの為床や天井の塗装は施主施工だったのですが竹内氏に夜遅くまで手伝ってもらった事、何度も何度も重ねた打ち合わせ。ワクワクしながら通った現場。左官職人の友人に施工してもらった和室の壁。 色んな人の支えがあって完成した我が家。これから大切に大切に暮らしていきたいと思います。   あくまで商品ではなく大事な作品。   家族の暮らしに合った住まい。   一週間仕事をやり抜いて子供も寝静まった頃、中庭のデッキでシンボルツリーを眺めながら缶ビールを飲む時間が至福のひと時になりました。   貴重な時間、貴重な体験、そして素晴らしい住まいをありがとうございました。これからも末長くよろしくお願い致します。       一里塚コートハウス  施主

事例一覧へ