2024.10.31

宿泊してきました。

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渡邊洋治 設計 「斜めの家」

news設計室の丸山さんにお誘い頂き宿泊して来ました!
建築はそこで眠って目覚めた時に本質がわかると何かの本で読んだ事があったのですが、それをなかなか体験する事は難しい。

今回の機会は本当に良い経験になりました。
美登利屋工務店の森さん、椿建築所の佐藤さんとは10年以上ぶり。newsで初担当した小さな小屋の施工をして頂いたという縁のあるお二方に会えて何だか原点に立ち返った新鮮な旅でした。

斜めの家は写真ではとてもダイナミックで迫力のある印象だったのですが、実際に訪れると思ったより馴染みのサイズ感。
奇抜な形と階段が無いスロープで2階に上がるという変わったプランに目がいきがちですが、細かな納まりや配慮に隙が無く、すごく考え抜いて作り込まれている事が伝わってくる住宅でした。

深夜まで語りあったにも関わらず朝早く起きれたので、ひとり薄暗い部屋で渡邊洋治(著)「建築へのアプローチ」を読んで、その力強い言葉に背筋がピンっとなりました。
学生時代に渡邊洋治先生の授業を受けていた丸山さんもこんな言葉を聞きながら建築を志していたんだなぁっと。

一流の建築家を青年である読者が夢見る事は良い事である。
しかし、思う者全てが実現する事はあり得ない。
立体感、理性、感性、さらには修練や密度の高い経験がなければ、いかように努力しても所詮夢でしかなかろう。
仮に天才的能力があっても人間性、体質、体力、胆力、根性、個性などの素養を持ち合わせていないことには、これまた不可能なことであろう。